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ボスニア・ヘルツェゴヴィナ情勢
議題・論点解説
7,000人以上の死亡、3万人以上の行方不明者、そして1000万人以上の難民の発生。上記の数字は、1992年6月20日時点で既に犠牲になっている人間の数です。ボスニア紛争は、旧ユーゴが崩壊していく中で起こった旧ユーゴ内戦に含まれ、20世紀で最も悲惨な紛争の一つでした。
史実では今会議において安全保障理事会はボスニア紛争を終結させるために武力の容認を限定的ではあるもののPKO、そしてNATOにも認めました。そして安全地域政策を中心としてボスニア国内の市民を保護する役割を果たそうと尽力しました。しかし容認された武力行使の範囲、安全地域の性格などにおいて「曖昧さ」を内包したこの決議は、ボスニア情勢をむしろ悪化させることとなり、その後の人道的介入に関する議論にも大きな疑問符を残しました。
今会議は情勢系でありながら、その後の「人道的介入」「保護する責任(R2P)」の規範形成に大きな影響を与える会議です。直面している情勢を評価しながらも、その後の規範形成に向けて大使としてどのような行動がとれるのでしょうか?
争点
①ボスニア・ヘルツェゴビナにおける情勢評価
現在、ボスニアで発生している人道危機に対する各国の認識を共有する。また、ボスニアにおける国連保護軍(UNPROFOR)のこれまでの任務や行動によってもたらされた影響についても共有する。
➁6章下措置の内容
おもに6章下における武器禁輸について、またさらなる6章下措置の追加についての議論が想定される。今後、ボスニアにおいて国連保護軍にどのような任務を遂行する権限を与えるか否かについても議論する。
➂国連保護軍(UNPROFOR)のマンデートについて
1.過去の決議で採択された「安全地帯」の性格や国連保護軍が安全地帯に対してどのように関与していくかについても議論する。
2.国連保護軍に与えられる自衛権の範囲について議論する。これまでの決議においては保護軍に対する直接の攻撃に対してのみ自衛権を行使する権限が与えられていたが、自衛権をさらに拡大するか否かについて議論する。
➃地域機構のボスニア・ヘルツェゴビナにおける関与について
国連保護軍が中心となってこれまでの情勢において外部から関与してきたが、NATOのような軍事同盟の支援が必要か否か、関与する場合どのような行動をとるべきかについて議論する。
※論点および順番は暫定のものです
フロント
会議監督
久保裕貴|龍谷大学社会学部|京都研究会|老メン
副会議監督
向菜友子|京都大学総合人間学部|京都研究会|老メン
議長
迎ななみ|上智大学文学部|四ツ谷研究会|老メン
議長
中川涼介|関西大学文学部|神戸研究会|老メン
秘書官
小橋口航|同志社大学法学部政治学科|京都研究会|老メン
秘書官
大森祐花|同志社大学法学部政治学科|京都研究会|老メン
秘書官
藤田圭吾|関西学院大学国際学部|神戸研究会|老メン
会議詳細
議題
ボスニア・ヘルツェゴビア情勢
設定議場
安全保障理事会第3228会合
設定日時
1993年6月7日
使用言語
公式討議:日本語
非公式討議:日本語
成果文書:日本語
募集人数
34~40名
参加形態
原則シングル ペア要相談
Root
コンセプトである「Root」には二つの意味が込められています。
一つ目は「根」です。
関西大会は全国大会の中で最も大使間で経験に差がある大会だと考えています。いろいろな会議経験を積みたいという大使もいれば、自分なりに結果を出したいという大使もいると思います。デリによって経験や能力、目標の違いはあれどもこの会議で今後の模擬国連生活を支える強固な「根」を張ってもらいたいという思いを込めてこのコンセプトを考えました。種から芽を出す。根を張り葉を茂らす。花を咲かせ実を結ぶ。各デリにとっての模擬国連の面白さを深め、それぞれにとっての「花」を咲かせるための根づくりをできる会議にしていきたいです。
二つ目は「√」です。
模擬国連ではそれぞれの国の国益を理解し、その実現のために他国と交渉する必要があります。その中で、各国の国益を対立軸の中に落とし込み理解することは、自国理解においても、他国との交渉においても、戦略やロジックの組み立てにおいても不可欠です。しかし、こうした対立軸の描き方は無数に存在しえます。本議題においても旧ユーゴという複雑な民族問題をはらんだ地域における情勢の中で、今後の国際社会にも大きく影響を与える人道的介入論や各国の国内世論、国際関係が絡み合っています。自国そして他国の利益と主張を鑑み、対立を分解していく過程を「√」分解に喩え、デリにそうした意識を持ってほしいという願いのもとコンセプトに掲げました。様々な論点を構造化し、会議の趨勢を冷静に見極め、問題を明らかにしていく能力を育めるようサポートしていきます。
ボスニア・ヘルツェゴビナ情勢会議は、情勢会議でありながら「保護する責任(R2P)」や「人道的介入」といった新たな規範形成の側面も存在している会議になっています。今後の集団安全保障体制を左右しえる議題となっており、安全保障理事会という強制力をもった決議が採択される場であるため、将来の国際関係に大きな影響を及ぼすスリリングな会議となっています。
会議設計では特に各国の懸念を目的や主義に立ち返って解消していく交渉を目指しています。インフォーマルの議論においても、文言交渉においても、表面上の言葉の差異に執着すると細かい対立が浮き彫りになってしまいます。そのように文言上で懸念を解消しようとすると、お互いが妥協しあいながら合意をしていくような交渉になってしまいます。当会議では人道危機の収束というすべての国に共通している目的や主義を大枠の合意として存在している中で各国の懸念を解消していきながら全体の利益を調整していく交渉を目指しています。
Brazil, Cape Verde, China, Djibouti, France, Hungary, Japan, Morocco, New Zealand, Pakistan, Russian Federation, United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland, United States of America, Venezuela
オブザーバー Bosnia and Herzegovina, Turkey
コンセプトである「Root」をデリの皆様に実現していただくために、それぞれが自分なりの目標を持って会議に参加していただきたいです。それぞれの目標を達成するために何をしなければならないのか。どうすれば目標を達成できるのかを考えていただきます。
まだ目標が定まっていない!という方でも大丈夫です。会議までにいっしょに目標を立てるお手伝いをさせていただきます。どんな目標でも大丈夫です。フロントと時間をかけて考えていきましょう。
困難に直面すると「目的意識」が薄れ、自分の行動に自信が持てなくなると思います。そんなときはぜひフロントを頼ってください!皆さんの目標を聞き、適切に目標に矢印が向くようお手伝いさせていただきます!目標を達成するための手段は問いません。自分なりの知識、戦略を自由に構築し、全力で目標を達成するために向き合える方を歓迎します。
お世話になっております。ボスニア・ヘルツェゴビナ情勢会議、会議監督を務めさせていただく京都研究会老メンの久保裕貴です。私事ではあるのですが、これまで5年間模擬国連を続けてきて、初めて会議監督を務めさせていただくことになりました。
皆さんは初めて模擬国連に参加した日の感情を覚えていますか?私が初めて模擬国連に参加し、COP3(京都議定書)開催会場である京都国際会館の会議場に入った瞬間の高揚感は今でも脳に鮮明に焼き付いています。その感情が5年も模擬を続けられている原動力ってわけではないのですが、私の模擬国連日記の大切な1ページ目であることは確かです。
皆さんにとってこの会議が1ページ目なのか、20ページ目なのか、はたまた334ページ目なのかはわかりませんが、この会議のページに栞が挟まれるくらいには皆さんにとって大切なものにしたいと思い、会議準備を進めています。
この会議に興味を持たれた方は、ぜひアプ前メンターにお越しください。皆さんのこれまでの模擬国連についてぜひお聞きしたいです!
京都研究会 老メン 久保裕貴