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COP27(気候変動枠組条約第27回締約国会議)
議題・論点解説
1992年、リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議において「気候変動枠組み条約(=UNFCC)」が採択されました。この条約に締約した国々だけが参加できる締約国会議が、「COP」です。2000年代、アメリカのジョージ・ブッシュ大統領が「地球温暖化など単なる学問上の仮説で、温暖化現象は現実に確認できていない」と述べるなど地球温暖化を否定する意見も多く存在していました。2006年、アルゴア副大統領が監督をした「不都合な事実」というドキュメンタリー映画によって、地球温暖化に対する意識が大きく変わりました。時代は進み、地球温暖化を否定する学説は減少傾向にあり、世界共通の問題として認識され始めています。その地球温暖化をより抜本的に解決するためにできた協定が、UNFCCの議定書であるパリ協定です。そして、大まかにパリ協定をどのように実施するのかを話し合うのが、「COP27」です。広く知られている先進国vs発展途上国という対立だけなく、先進国同士の対立ならびに発展途上国同士の対立が複雑に交錯するカオスな世界になっています。
COP交渉において重要になる論点は、「緩和、適応、ロスダメ、資金、透明性」の5軸がありますが、今回我々COP27で取り上げるのは、「緩和、適応、ロスダメ、資金」に絞った論点を想定しています。
①緩和
緩和というのは、「地球温暖化」をどのように抑制していくのかについて具体的に話し合うものです。イメージしやすいのは、GHG(=温室効果ガス)をどのように削減していくのかについて話します。前回のCOP26では、石炭火力の段階的削減とパリ協定で決まった2度目標1.5度努力目標を上回る1.5°目標への決意が決定されました。COP27では、これより踏み切った合意ができるのか?また、COP26で決まった目標をどこまで実行に落としこむのか?というのが問題になってきます。そして、その実行プロセスは、先進国と発展途上国は同様に達成しなければならないのか?も問題になります。
また、火力発電は、GHGを排出します。そのため、EUは従来GHGガスの少ない天然ガスで火力発電を行ってきましたが、ウクライナ危機により、天然ガスを安く輸入できなくなりました。このような、エネルギー問題をどこまで緩和の部分に反映させていくのかが焦点になっていきます。
②適応とロスダメ
2025年現在地球温暖化による被害は顕著に表れています。つまり、いくら緩和を頑張っても地球温暖化という被害は現状出ています。では、その被害をどのように抑えるのか?その被害をどのように補償していくのか?かが議論になってきます。適応のイメージは、「地球温暖化の被害に対する防災」。ロスダメのイメージは、「地球温暖化の被害に対する賠償」です。(=国によってこの解釈も変わるが、一般論的イメージ)
そこで問題になってくるのが、適応とロスダメの違いは何であるのるのか?ロスダメという概念は一体なにであるのか?ロスダメがもしも認められた場合そこには法的責任が伴うのか?法的責任が伴った場合先進国だけが法的責任を有するのか?について議論していただきます。
③資金
発展途上国は、緩和作業をするために資金が必要になります。この資金は、UNFCCには先進締約国が負担することが記されており、COP15では年間先進国は合計で1000億ドル発展途上国に資金援助をするという目標が決定しました。しかしながら、2022年時点ではその目標は達成されておりません。そして、2024年には新たに資金の分野で合意を生まなければならないことが決定しています。では、2024年に向けてどのようにどのように資金に関して合意を生むのか?が問題になります。この問題は、資金目標が達成されていない以外にもあります。
現在、使用される資金は、「緩和」と「適応」のみです。では、「ロスダメ」も資金に入れるのか?入れた場合その資金には賠償という概念が含まれるのか?について議論していただきます。また、緩和はビジネスになるため先進国は緩和ばかりに資金を導入しますが、発展途上国は「適応」に資金が欲しいと考えています。では、緩和と適応の比率をどのようにしていくのか?も議論してもらいます。
フロント
会議監督
杉本幹太|大阪大学基礎工学部|神戸研究会|老メン
議長
熊谷こはる|早稲田大学文化構想学部|早稲田研究会|老メン
報道官
齋藤由貴|同志社大学法学部|京都研究会|老メン
報道官
大岡陽哉|東京大学教養学部|駒場研究会|老メン
報道官
高原未凪|国際基督教大学教養学部|早稲田研究会|老メン
会議詳細
議題
COP27(気候変動枠組条約第27回締約国会議)
設定議場
同上
設定日時
2022年11月6日~2022年11月20日
使用言語
公式討議:日本語
非公式討議:日本語
成果文書:日本語
会議参加国数
25ヵ国
募集人数
30名
参加形態
原則シングル(一部の国はペアデリ)
ほころびをつむぐ
①参加者個人としての意味
模擬国連をしている時に生まれるもやもや感は何であるのかについて徹底的に考えていただきたいです。模擬国連をしていて生まれる悩みの中にはある種先輩方からの受け売りのようなものがあるのではないでしょうか。今会議では、そのような先輩方から受け継いだ思考のフレームを自分なりに根本から再考してみようというアプローチ方法によって、私たちフロントは参加者の皆さんがそのようなほころびをつむぐことのお手伝いを行っていきます。また、模擬国連におけるもやもや感(=ほころび)が生まれる原因についても徹底的に分析し、その原因を改善する(=つむぐ)ことも行っていただきたいです。
②史実を超越し得る会議としての意味
全ての戦争や紛争は小さなほころびからスタートします。例えば、第二次世界大戦は保護貿易により経済安全保障にほころびが出てしまい、そのほころびがつむがれずに拡大することによって起こりました。私たちは、ある種の国家の安全保障の根幹にかかわる問題のほころびが具現化し始めている会議にすることで、史実ではできなかったようなつむぎ方を演出することができるのではないでしょうか。さらに、そのつむぎ方によっては、再度新たなほころびを生み出す可能性がある議題にしているため、中・長期的な国益を必ず考えないといけません。
③史実から逆算する会議としての意味
模擬国連の面白いところの1つは、私達がタイムスリップをして会議に参加できることです。つまり、史実会議の失敗や成功もすべて客観的に俯瞰することができます。この史実の失敗(=ほころび)をどのようにつむいでいけるかを楽しんでもらいます。
④会議行動としての意味
私たちの目指す「有意義ではない文言対立をなくすこと」と「すべての参加者との対話が必要であること」に由来します。対立陣営との交渉においても、意見対立など(=ほころび)を対話や文言変更など(=つむぐ)によって解決することができます。ここに、「つむぐ」という言葉に込められた思いがあります。つむぐという概念は、模擬国連の最近のブームである「対話重視」を踏襲し、さらに発展させたものです。糸をつむぐときをイメージするとわかりやすいと思います。対立というほころびを針(=戦略)によってつむいで(=対話)ほしいと考えています。
⑤会議準備としての意味
国益の「なぜ?」を徹底的に考えていただきたいです。従来の会議では、この「なぜ?」を考えずに戦略などに走ることよって、一大学生が国家を体現しようとする際に生じる揺らぎ(=ほころび)が生まれていると考えているため、メンター,BG,勉強会を通してそのほころびを紡いでいただきたいと考えています。
①史実を超越する可能性があること
史実を超越できる可能性を秘めており、会議終盤までその可能性が担保されていることです。そして、史実の超越がある会議はどのような会議かというと、失敗した側がいてその失敗した側の原因が明確で改善する余地がある場合があります。史実では、COP27の敗者は、EUでした。EUが失敗した原因は明確にあり、私たちフロントはその失敗は覆せると考えています。そのため、すべての参加者が史実を超越または下回る可能性を感じながら会議に参加するため、史実を超越する可能性があるときにアドレナリンが放出される仕組みになっています。
②自国の決断が自国の今後を決めてしまうというドキドキ感
これは、安全保障会議の議題は、そもそも自国の判断が自国の今後を決めてしまうというドキドキ感の担保ができます。通常COP会議と聞くと、「あぁ~意識高い系」の会議ねと感じるかもしれません。COP会議は「武器なき環境闘争」と言われるほど安全保障に関係があります。環境安全保障は、エネルギー安全保障と密接に関わっています。エネルギー安全保障は、例えばOPECにおいては、石油が大事であるため自国の産業を左右します。また、発展途上国においては、発展させていくためにエネルギーを使います。このエネルギーを安く安定供給するためには、GHGを排出しなければならず、過度な環境政策によって、自国の発展を阻害してしまいます。
③会議に参加する共通の前提認識があること
問題認識がそもそも違う場合は、面白い会議になり得ないと考えています。例えば、情勢会議においてそもそも紛争に関しての事実認識が異なるため、インフォーマルでの議論において「何やっているだろうか?」感がどうしても生まれてしまう場合があるのではないでしょうか。では、我々の会議ではどのようにそれを担保するかというと、デリ間での「前提認識」がある程度そろっている状態にします。つまりは、地球温暖化が実際に存在し解決しなければならない、という問題の所在は全カ国が理解しているという状態です。その上で、各国が望むそれに対する問題解決アプローチが違うという状態にします。これにより、いわゆる議場から完璧にはぶられてコーカス中に何もやることがない大使を極限まで減らします。
④議場と議場外の世界のつながりを感じられる
私たちの会議では、報道官というシステムを導入します。一般的に報道官はクライシス会議だけだと思いがちですが、実際の国際社会では報道官が国際会議に大きな影響を及ぼします。例えば、COP15は報道官によって会議が崩壊しました。どうしても会議中は議場の中のことしか考えなくなり、議場の外のことを考えられなくなってしまいます。しかし、報道官を入れることで、会議の中とその会議を受けた世界をフロントが提供することで、外のことも考えて、(あぁ実際自分の行動が世界を動かしてるんだなぁ)感を得ることができます。
⑤全体像を理解してリサーチをすることができる
COP27は、「全体像」を把握することが簡単です。全体像を把握専用のBGを作成し、新メンでも即座に理解できる仕組み作りを行っています。また、BG解説動画を作ることで全体像を素早く正確に理解してもらいます。そのため、リサーチにおける羅針盤を作った状態でリサーチができるため、リサーチ中に起こる(自分今何やっているのだろう)感の減少並びに目的意識を持ったリサーチができます。
Unites states of America, China, EU
(上記の国はペアデリにする予定)
それ以外に関しては、グルーピングを反映し後日公開
我々の会議は、ミスマッチを防ぐために「対象とする参加者」ではなく、おすすめしない参加者について書かせていただきます。
①質より量を優先したい方 →我々は、今会議がたくさんこなした会議の一つではなく、模擬人生を再考するような会議(=深く考えるシステム)になってほしいと考えています。そのために量を重視し、質を十分に向上させられないという方は我々の会議とのミスマッチになる可能性が高いです。
②WHYよりもHOWを重視したい方 →模擬国連の会議をこなしていくと、勝ちパターンが見え、方法論ばかりを会議準備中に重視してしまいがちです。ですが、我々の会議では方法論があまり通用しないと考えています。なぜなら、史実の終着地点を容易に想像できない会議であるため、何パターンも勝ちパターンが存在するからです。そのため、今大会でHOW、つまり勝つノウハウを求めている方は、この会議と合わない可能性があります。しかしながら、我々もHOWを大事してないわけでなく、WHYから導き出されたHOWに関しては重要視していきたいと考えています。
③回答を得られるメンターを求めている方 →もちろん最初の方はデリの質問に答えるメンターですが、会議1週間前には、デリから仮説を持って来てもらい、メンターを通して仮説検証を行ってもらう、という流れを想定しています。また、国益プレゼンメンターをするため、そこではなぜそのような国益になったのか?を詳しく聞く予定です。つまり、最後の方のメンターは何か与えてもらうためのメンターではなく、フロントを使って自分の仮説の精度を高める作業を行ってもらいます。そのため、メンターで回答を求めているデリの皆様には少々メンターが冷たいものに感じてしまう可能性があります。
このような①〜③のようなデリの皆様は、我々の会議とミスマッチしてしまう可能性があります。これらの点から、本大会の進め方が合わないかもしれないと感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際にどのような場であるかをより深く知っていただくために、ぜひアプライ前メンターにお越しください。 皆様とお会いできることを楽しみにしております。
神戸研老メンの杉本幹太です。
HP長くてすいません。でも、まだ伝えたいことが鬼のようにあります。ですので是非アプライ前メンターに来てください。こんな真面目なことを言っていますが、冗談好きな人です。一緒に頑張っていきましょう。本当に優秀なフロントに囲まれて僕の存在意義は?みたいな状態です。裏話をすると字数1000字以内で書けと言われたんですけど、ほとんど1000字以上でした。すいません。
早稲研老メンの熊谷こはるです。
フロント一同、皆様のことをお待ちしています。
京都研老メンの齋藤由貴です。
素敵な会議となるようたくさんサポートするので困ったことがあれば相談してください!神戸でお会いできることを楽しみにしています!
駒研老メンの大岡陽哉です。
全国大会が初めての人も、そうじゃない人も全力で取り組める会議です!! 皆様のアプライお待ちしています!!
早稲研老メンの高原未凪です。
寝てしまったので杉本が代筆しています。会議中にお昼寝タイムを導入するべく日々邁進しています。(いじめではありません)
→無事目覚めました(謝罪しかありません涙)
皆さんのことは寝かせない・眠れないほど面白い会議を作りますよ!!
ぜひ積極的にアプライしてくださいね~!!